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アメコミとか映画の感想

ウルトラQ

NHK BSプレミアムで放送中のウルトラQが面白い。TV番組でありながら毎回密度の濃い怪獣映画を観ているようだ。

たまにある「なんじゃこりゃあ」としか言いようのない異色な回がまた良い。たった今観た「地底超特急西へ」もその一つ。人工生命M1号の登場する回だ。M1号は「ウルトラマンX」や「Z」で姿だけは知っていた。「ウルトラQ」に登場した怪獣(?)だということも知ってはいたが、まさかこんなシュールな物語で初登場していたとは・・・。

 

物語にも演出にも流行り廃りがある。古典的作品に触れるとき、面白いと思いつつ所々「古さ」を感じてしまうこともある。

しかしこの「地底超特急西へ」。「終」の文字が出たときに感じた「なんだこれは!俺は今なにを観たんだ!」という戸惑い。これは‘66年当時の視聴者が感じたのと全く同じ気持ちだろう。ヘンなものは長い時を経ても同じようにヘンだ。

 

前衛芸術か、はたまた悪ガキのような心を持った大人のイタズラか。そんな異色のエピソードがたまらなく好きだ。